UMLにおけるステレオタイプの役割と使用例を解説

ステレオタイプの概要

ステレオタイプの概要

UMLにおけるステレオタイプは、基本機能に加えて追加的な意味を表現する際に使用される。<< >>記号で囲まれた形で記述され、代表的なステレオタイプとして以下が挙げられる。

ステレオタイプ一覧

  • <<include>>: 他のUML要素に包含関係がある場合
  • <<extend>>: 他のUML要素に拡張関係がある場合
  • <<interface>>: インターフェースを定義する際
  • <<exception>>: 例外を定義する際
  • <<constructor>>: コンストラクタの役割を果たす際に使用

ステレオタイプの記号

UML拡張モデルでステレオタイプオブジェクトを表現する際に使用される記号として正しいものは何か。

  • ① << >>
  • ② (( ))
  • ③ {{ }}
  • ④ [[ ]]

正解: ①

UMLにおけるステレオタイプは、基本UML要素を拡張し、特定の意味を付与するメカニズムである。このメカニズムを表現する際に使用される記号はギュメ(Guillemet)と呼ばれ、<< >>形式で使用される。

ギュメ使用の理由

ステレオタイプは、<< >>のような特殊記号、すなわちギュメ記号を使用して示される。この表記方法は、UMLドキュメントにおいて、その要素が単なるクラスやインターフェースではなく、特定の役割や関係を担っていることを明示的に示す視覚的な手がかりとなる。

主なステレオタイプの種類

ステレオタイプは多様な形で活用され、UML要素の関係および役割を具体化するために使用される。以下は代表的なステレオタイプのいくつかである。

代表的なステレオタイプ

  • <<include>>: 一つのユースケースが他のユースケースの機能を含む場合に使用される。例として、ログイン機能で「パスワード確認」を含む必要がある場合、<<include>>関係を使用して明示する。
  • <<extend>>: 特定のユースケースが他のユースケースの機能を拡張する場合に使用。基本ユースケースが条件に応じて特定の追加機能を実行する際、これを別のユースケースとして分離し、拡張関係を持つ。
  • <<interface>>: クラス図でその要素がインターフェースであることを示す。JavaやC#などのオブジェクト指向言語で使用されるインターフェース概念と同様に、そのクラスが実装する必要のあるメソッドの集合として定義される。
  • <<exception>>: プログラムで例外処理を担当するクラスを明示する際に使用。これにより、一般クラスと例外クラスを明確に区別でき、システムでの例外処理がどのように行われるかを設計段階から明確に示すことができる。
  • <<constructor>>: コンストラクタ役割を果たすメソッドに対して使用し、そのメソッドがインスタンス生成に特化した機能であることを明確に示す。クラス内部の複数のメソッドの中でコンストラクタの位置と役割を一目で把握できる。

스테레오 타입(Stereotype)

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