候補者が対面した背景
仏教の最大行事である仏陀誕生日の奉祝法要式が開催された曹渓寺で、国民の力のキム・ムンス大統領候補と無所属のハン・ドクス予備候補が顔を合わせた。両者のこの出会いが意味ある対話に繋がったかどうかについては、双方の解釈が分かれた。ハン候補は当日中に会談を提案し、単一化の議論を始めようとしたが、キム候補は明確な回答を避け、原則的な立場のみを示した。
出会いの詳細
曹渓寺での法要式には各党の主要人物が出席した。公式行事の開始前に約40分早く現場に到着したハン候補は、キム候補らと茶を飲みながら簡単な会話をしたと述べた。ハン候補は記者団に対し、「キム候補に今日中に会おうと三度ほど言った」と強調した。
双方の立場の違い
ハン候補側は曹渓寺での出会いを「茶を飲んだ場」と説明した一方、キム候補側は「短い遭遇に過ぎない」と表現した。同じ状況に対する表現の違いは、今後の単一化議論が順調に進むよりも、調整が必要な事案が多いことを示唆している。
単一化代表の選出
ハン・ドクスキャンプは単一化議論により積極的な姿勢を見せている。ハン候補側はソン・ヨンテク元国務総理秘書室長とキム・ソクホソウル大社会学科教授を単一化代表に指定した。これは、今後の交渉に備えた戦略的な準備と解釈できる。
過去の類似事例
過去の保守陣営では大統領選を前に候補者の単一化議論が繰り返し提起されてきた。代表的な事例としては2022年の大統領選でのユン・ソギョル候補とアン・チョルス候補間の単一化がある。アン候補が辞退を宣言しユン候補に力を注いだ方式で単一化が成し遂げられた。
今後の展望
キム・ムンスとハン・ドクス間の単一化議論は、過去の事例と同様のパターンを示す可能性が高い。特にキム候補は政治的経験が豊富なため、単一化条件においてより有利な地位を確保しようとする戦略的態度を取る可能性がある。今後の会談が実現すれば、保守陣営内の政界再編の重要な転換点となり得るが、会談が実現しない場合、保守票の分散につながる可能性もある。